クラシックをスマートに!

アマチュア音楽家歴15年の筆者が音楽生活に役立つ知識などを書いています。

無料で使えるIMSLPを使って紙の楽譜から解放されよう!

 

 

どうもこんにちは!

 

今回はとっても便利な音楽家の味方、IMSLPについて書いていきたいと思います!

 

IMSLPとは?

IMSLPとは、すでに版権がきれてしまった楽譜や音源を無料で大量にダウンロードすることができるサイトのことです。

現在多くの音楽家がこのサイトを利用しており、非常に知名度の高いサイトであるといえます。

 

無料ダウンロードって違法じゃないの?

現在の法律では著作権者の死後50年が経過すると権利が消失し、だれでも自由にその著作物を使うことができるようになっています。

このサイトにおいてある楽譜はすでに作者の死後50年がたったものばかりなので、無料でダウンロードしても違法ではないのです。

 

 

IMSLPでダウンロードできる主な作曲家

これは逆にダウンロードできない作曲家を見つけるほうが難しいほどでしょう。

上記の通り、作曲者の死後50年経てばいいわけですから、主要な作曲家のほとんどはダウンロード可能です。

ただ、近代の作曲家であるショスタコーヴィチ(~1975)やストラヴィンスキー(~1971)などはまだ版権が切れておらずダウンロードすることができません。

これらの楽譜は購入はAmazon楽天が便利ですのでぜひ。

 

IMSLPを使うメリット

無料である

もちろん、これがが一番のメリットです。

出版社が出しているものを買うと、小品一曲でも1000~1500ほどの費用が掛かります。
たくさんの曲を弾いていきたいと思っているときにこの出費はかなり痛いですよね。

IMSLPを使えばこの分がすべて無料になるので、いろいろな曲にチャレンジできます。
特に、意欲があってもお金のない学生などには強い味方になるはずです。

お金がなくて音楽ができないというのは悲しいですから、こういうサイトはとてもいいのではないでしょうか。

 

もう楽譜を持ち歩かなくていい

また、IMSLPを使うメリットは無料であるというだけではありません。

IMSLPでダウンロードしたものは電子データですので、パソコンやスマホタブレット端末でいつでも見ることができるのです。

これで大きな重い鞄を持ち歩く必要もなくなりますよ。

詳しくはこちらの記事にまとめたので、ぜひ見てみてくださいね。

music-kasakasa.hatenablog.com

 

IMSLPを使う上での注意点

IMSLPを使う上で気を付けなければならないこともあります。

もちろんですがIMSLPにあがっている楽譜はプロの出版社などによるチェックなどはされていないため、間違いがあったりそもそも楽譜が読みづらかったりすることが多いです。(背景が汚れたものや、手書きのものなど)

無料なので仕方ないのですが、気を付けたほうがいいポイントだといえます。

特に、オーケストラの楽譜はオケ全体で版や出版社を統一する必要があるため、IMSLPを使う時にはその確認も大切です。

指揮者のスコアと版が違って、練習番号や小説番号が違う!となると悲劇です。

練習がグダグダになります。

 

それでも市販の楽譜を買うメリット

IMSLPはたいへん便利なものですが、それでも市販の楽譜を買う意味が全くないわけではありません。

最後にそのメリットも紹介しておきます。

 

ページ数の多い楽譜

これは私の個人的な感想ですが、オーケストラのスコアなどの非常にページ数の多いものは、市販のものを買ったほうがいいと思います。

というのも、電子データではあの「ぱらぱらめくる」というのができないので、ページ数が100とかを超えてくると色々と大変なのです。

IMSLPのデータをすべて印刷して製本することもできますが、相当の気合と時間がある方にしかおすすめしません。

 

楽曲の解説が読める

市販の楽譜を買うと、冒頭にその楽曲についての詳細な解説がついていることがあります。

これは演奏するにあたって参考にもなりますので、IMSLPでは得られないメリットといえるのではないでしょうか。

 

出版社にお金が入る

これをメリットと思うかどうかは人によると思いますが、市販の楽譜を買えば出版社にお金が入りますよね。

現在出版業界は非常に景気がよくないうえ、楽譜というのもなかなか売れにくい商品です。

それでも楽譜を出版してくれている会社に対し、楽譜を買うという形で感謝の気持ちを表すということはできるのではないでしょうか。

 

 

いかがでしたでしょうか。

IMSLPを使うと、無料でいろいろな曲を練習することができます。

これを使ってみなさんの音楽生活をさらに充実させてくださいね。

 

 

ではまたお会いしましょう。