音楽家はタブレットを買おう!楽譜をみるのにおすすめのタブレットは?
みなさんこんにちは。
今日は、私が長年のアマチュア音楽生活のなかで痛感した、音楽家がタブレット端末を買うべき理由と、楽譜を見るのにおすすめのタブレットを紹介したいと思います。
ちなみにここで「タブレット端末」とは、スマホを大画面にしたようなものだと思ってください。(ipadなど)
また、具体的におすすめのタブレットは記事の最後のほうに掲載してありますので、それだけ知りたい方は下の目次をクリックしてもらえばすぐに飛べます!
楽譜を持ち運ばなくていい、印刷もしなくていい!
楽器の腕が上達して色んなお誘いが増えると、色んなお誘いが増えてきますよね。
今度はあの曲をやってみたいね!
またうちのアンサンブルに来てよ!
など・・・。
それは周りに実力を認められ、信頼されている証拠です!
なのでとてもうれしいのですが、
曲が増えてくると楽譜の作成や持ち運びが大変ですよね・・・。
特に弦楽器の方は必然的に楽譜の量も多くなるので、
かさばり折れ曲がり本番までにしわくちゃに・・・。
という経験をした方も多いのではないでしょうか。
私もその一人であり、
「今日は楽譜重いなぁ」とか
「あの譜面どこやったっけ」とか
「今日はあの曲とあの曲と・・・
入れ忘れがないように楽譜鞄をチェックしなくちゃ・・・
めんどくさいなぁ(結局何枚か忘れてる)」
ということを何回も経験しました。
入れたはずの楽譜が入ってなかったら周りに迷惑をかけてしまいますが、
楽譜は紙の束なので全部入ってるかチェックするの、結構大変なんですよね。
これこそ、私がすべての音楽家の方にタブレットをおすすめする最大の理由です!!
タブレット端末を使えばIMSLPからPDF形式でダウンロードした電子楽譜をそのまま持ち歩き、そのまま見て演奏することができます!
IMSLPって何?という方はこちらを見てくださいね。
今までのように楽譜を印刷して、合わせの日までに製本してそれを持ち運んで・・・
ということはもう必要ないんです。
ダウンロードするだけでOK!
さらに言えば、すべての楽譜が1つのタブレットに詰まってますから、
「あ、あの楽譜だけ入ってない!」という現象とももうオサラバできますよ。
これは画面が大きなタブレット端末だからこそできることで、
スマートフォンではこうはいきませんよね。
大画面万歳!
これが今スマホをもっていても、タブレットを買うべき一番の理由です。
書き込みもできる!
オケやアンサンブルをやっていれば、必ず楽譜に書き込みをする必要がありますよね。
先生の指示やみんなと相談して決めた表現方法など・・・。
しかし回を重ねるごとにいろんなアイデアが出ては消え、
書き込みもどんどんと増えていき、
「あれ、これ決めたのいつだっけ?今はもうやってないけど書き込みだけが残ってる・・・。」
「書き込みと消ゴムかけの量が多すぎて楽譜がぐちゃぐちゃ・・・。」
というのも音楽家あるあるなのではないでしょうか。(アマチュアだけかな?)
このストレスも、タブレット端末を使えば無くすことができます!
やり方はごくシンプルで、
IMSLPからダウンロードした楽譜をそのまま編集アプリ(pdf対応のもの)で開くだけ。
編集アプリで楽譜を見ているので、
必要になったときに編集ボタンを押して書き込みをすればいいだけです。
※ちなみにこれは「Xodo」というアプリで、ストアから無料でダウンロードできます。
もちろん鉛筆とは違って何度変更があっても修正できますし、楽譜は汚れません。
しかも色は自由に選べますから、黒の音符の上に黒でクレッシェンドを書いてしまって見づらい・・・。
ということもありません。
音量記号は黒、重要な休みや自分が間違えたポイントは赤でという使い方ができるので、重要な指示を無視して飛び出し(考えるだけで恐ろしい!)
といった確率を減らすことができます。
電子楽譜、素晴らしいですね!
いつでも使えるとは限らない
ここまではタブレット端末を使うことのいいことばかりを書いてきましたが、
実際はこうもいきませんよね。
便利なことには間違いないんですが、
弦楽器の方がオーケストラをする際などはあまり使えないと思います。
画面の大きさを確保するために、基本的には1ページずつしか表示できないので譜めくりが忙しくなりますし(よほどの巨大タブレットを買えば別かもしれませんが・・・。)
指揮者の近くでタブレットは使いにくい、というのが正直なところです。
本番の舞台でタブレットを使うわけにもいきませんしね・・・(笑)
しかし、これを逆に考えれば実際に使える場面というのも多く見えてきます。
実際に使える場面は?
では、実際にタブレット端末が活躍する場面を見ていきましょう。
「本番の舞台で発表する予定のない曲」を練習するとき
私はアマチュア音楽家なのですが、アマチュアの弦楽四重奏などはほとんどがこのパターンではないでしょうか?
この場合なら指揮者に遠慮する必要もないですし、存分にタブレットの良さをいかすことができますよね。
そういえばあの曲やってみたいね!
となったらWi-Fiにつないで、その場で楽譜をダウンロードして合わせる、といったことすら可能です。
そこまで急がないとしても、仲間たちとちょろっと遊ぶだけのために楽譜をわざわざ印刷して製本して・・・という手間が省けます。
この煩わしさがなくなるので、みんなが新しい曲に積極的になりますよ!(実体験)
オーケストラの時でも管、打楽器の方は使えます
管打楽器は弦楽器と違い、非常に楽譜の枚数が少ないですよね。何度羨ましく思ったことか。
弦楽器のように頻繁に譜めくりをする必要がないので、1ページづつの表示でも十分使えます。
しかも一人で1つの楽譜を見ますから、弦楽器のように横の人に遠慮する必要もありませんよね。
さらに言えば、指揮者からの距離も遠いのでやりたい放題です(笑)
さすがに本番には使えませんが、本番直前にファイルを印刷すればいいだけです。
今までの書き込みもすべてデータとして残っているので、
「新品できれいかつ様々な情報がつまった楽譜」
ができあがりますよ。
一人で練習や下調べをするとき
一番基本ですね。
いろんな曲を試してみたいときや、次の発表会やコンサートでなにを弾こうか迷っているときなど。
いろんな曲の楽譜を大きな画面で見て吟味することができます。
わざわざ楽譜屋さんにいって探してめくって・・・といった手間は一切かかりませんよ。
もちろん気になったものがあればそのまま試し弾きすることもできますから、
電子楽譜が非常に便利だということがわかっていただけるかと思います。
おすすめのタブレット
ここまでタブレットがいかに音楽家にとって便利かというのを書いてきましたが、
タブレット端末は世界中のメーカーが色んな種類を出しています。
iPadProのように10万円近くするものから、3万円で充分な性能を発揮してくれるものもあります。
大きさも様々。
1から全部調べようとすると大変なので、
僕がおすすめするタブレット端末を紹介したいと思います。
今回は比較的画面が大きいタブレットに限定して選びました!
やっぱりある程度画面が大きくないと楽譜読みにくいですからね!
また、タブレットを使う場合ケースはほぼ必須です!
本体を故障から守ることももちろんですが、ケースを閉じることによって自動で電源をON/OFFしてくれます。
タブレットを購入する場合は、ケースを一緒に購入することを強くお勧めします。
それぞれケースのリンクも張っておいたので、ぜひご覧ください。
Amazon Fire HD 10 タブレット
今回、ぜひおすすめしたいのがこちらのタブレット。
Amazonが出しているもので、なんといっても安さがすごい!
10インチの32GBモデルで、なんと約16000円!
他のものが最低22000~なのを考えると、とんでもないコスパの高さです。
と、これだけ書くとなんだかものすごくチープで怪しいものに見えますが、そうではなく、この値段の安さには理由があります。
前述の通りこの端末はAmazonが出しているものであり、これを買ってもらうことによって将来的にプライムビデオなど、他のAmazonのサービスも使ってもらうことを期待しているわけですね。
アプリはAmazonのストアでしかダウンロードできないので、
「流行りのアプリをガンガン使いたい!」という方にはおすすめしませんが、
楽譜用につかったり動画をみたりする分には全く問題ありません。
むしろ価格がものすごく安いので、タブレットを初めて使ってみたいという方がお試しで買ってみるのにもいいですね。
この端末の場合はこちらのアプリで楽譜を見るのがおすすめですよ。
10.1インチのタブレットの大きさ例です。譜面台の半分ほどですね。
ALLDOCUBE M5X
ASUSという台湾のメーカーが出しているもので、個人的には楽譜用としては最もコスパに優れたものではないかと思っています。
2万円前半の価格ながら、ジャパンディスプレイのスクリーンを採用しており、性能自体もなかなかのものです。
また、LTEにも対応しているので、SIMを契約すればWIFI環境がないところでも使うことができます。
いつでも楽譜をダウンロードしたり、音源を聞いたりできますね。
正直、ここまでのことができて2万ちょっとで買えてしまうなんて、感動というか驚きでしかありません。
とにかく安くていいもの、というのならこのタブレットがおすすめです。
iPad
お馴染みのipadですね。
個人的に、Apple製品はめちゃくちゃ値段が高い印象をもっていましたが、最近は割と低価格のものも出しているみたいですね。
やはりアップル製ですので安心感はありますし、今までiphone を使ってきてアップル製品になれている方はこちらの方がいいかもしれません。
データもそのまま同期できますし、クラウドに保存したり閲覧したりするときに、なにかと便利です。
ちなみには大きさは9.7インチなので上の物より少しだけ小さいです。
ほとんど変わりませんが。
ちなみにこのipadには直接microSDを挿すことができませんので、楽譜や音源をたくさん入れる方は、容量が大きいモデルを買うことをお勧めします。
SDカード
これまで紹介してきた商品は、普通に使っている分には充分な容量がありますが、
大量の楽譜や音源を保存したりすると、意外とすぐにいっぱいになってしまいます。
なので、そういう方は一緒にSDカードも買っておくことをおすすめします。
もう最近は、128GBのSDカードが3000円で買えてしまう時代なので、これを買っておけばもう間違いないですね。
よほどのことをしない限りはいっぱいになりません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
タブレット端末は楽譜だけではなく様々な用途に使えるものなので、今迷っている方もぜひこの機会に検討されてはいかがでしょうか。
ではまたお会いしましょう。